2015年02月26日(木) 18:00 20
◆今年は同週に年度替わり
春は出会いと別れの季節だが、今年ほど劇的なシーズンも珍しい。競馬サークルにおける年度替わりは3月。つまり、今週の土曜開催(2月28日)を機にピリオドを打つ者がいる一方、翌日曜(3月1日)には新人が初々しくデビューする。感傷に浸る間もなく、同じ週にコントラストを織り成す競馬シーンが展開されるのだ。
むろん若者の門出も大いに楽しみだが…。今年50歳に手が届くオッサン記者にすれば、より目に焼き付けたいのは長らくお世話になった老雄たち。その最後のベテラン技だ。
「やはり自分の預かっていた馬の今後は気になるし、何より自分が無趣味だからね。今後も競馬場に行くんだろうね。ひょっとしてラチの一番前で見ているかも(笑い)」
週明けの美浦で自身の未来図を語ったのは、今月をもって40年のトレーナー生活に幕を下ろす鈴木康弘調教師。ハイセイコーの育ての親・鈴木勝太郎元調教師を父に持つ“サラブレッド”でありながら「開業当初は馬の良しあしに自信が持てず、馬主に・・・