フレイムコード藤懸が大駆けに色気十分/トレセン発秘話

2015年03月13日(金) 18:00


◆「馬に対する思い入れなら誰にも負けないですよ」

 調教役の多くは、どの馬よりも早く、真っ先に馬場に出ようとする。追い日の開門(現在は午前7時)直前の坂路は、馬道下り口の狭いスペースに、開場を待ち構えた馬が密集して危険に思えるほど。誰もが考えるのは「できるだけいい馬場で追い切りを行いたい」。

 一方で、馬場が悪いであろう一番遅い時間にあえて調教を行うケースもまれにある。典型例はGIII中山牝馬S(15日=芝内1800メートル)に出走するフレイムコードだ。遅い時間に出てくる“常連”で、閉場時間(現在は午前11時)をわずかに過ぎてウッドに現れた時はJRAから注意を受けたこともあったという。

「馬が多いと気にしてしまって調教がしづらいし、乗ってくれている藤懸が忙しいのもあって、いつも一番最後の時間に調教してもらっているんだ」とは担当の木埜山キュウ務員。

 稽古をつける藤懸は・・・

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