2015年03月19日(木) 12:00
今週は4つも重賞がある。
重賞じゃないけど、皐月賞に向けて大事なレース・若葉Sもある。
大忙しだ。
---------------------------------------------- スプリングS、リアルスティールとダノンプラチナのいいところ ----------------------------------------------
■リアルスティールのいいところ 鞍上福永はダービージョッキーになりたい熱量に満ち溢れている。この熱量は、ことダービーに対してはけっこう重要だ。 その熱量が弥生賞を制したサトノクラウンをも呼んだと思えるからだ。 そのサトノクラウンと天秤に掛けて、リアルスティールを選んだのだから、強くなきゃウソだろう。少なくとも東京2400では、もしくは5月末頃はリアルスティールの方が強いという見立てのはずだ。 実際、デビュー2戦目で共同通信杯を勝った馬は過去10年、いや20年でもいなかった。 それだけで、リアルスティールの強さの説明はできる。
スプリングSをデビュー3戦目で勝った馬も過去10年、過去20年でもいないけれど、デビュー2戦目で共同通信杯を勝ったリアルスティールには関係ないデータと言えるはず。
共同通信杯→スプリングSは、矢作厩舎がディープブリランテでダービーを勝ったときと同じローテ。東スポ杯(1着)から共同通信杯(2着)→スプリングS(2着)だったディープブリランテに比べて、リアルスティールは1戦少ないけれど、共同通信杯を勝ったことで、そこは同等と捉えたい。
■ダノンプラチナのいいところ 鞍上蛯名もダービージョッキーになりたい熱量に満ち溢れている。残念ながら福永騎手のサトノクラウンのような高いレベルで比較できる同世代ホースはいないけれど、蛯名騎手の場合はダービー惜敗の経験値が福永騎手より少し高い。
蛯名(直近5年の優秀馬) イスラボニータ 1人気2着(4分の3馬身差) フェノーメノ 5人気2着(ハナ差)
福永(直近5年の優秀馬) エピファネイア 3人気2着(2分の1馬身) ワールドエース 1人気4着(0.2差)
ダノンプラチナがイスラボニータ、フェノーメノに比べて、強いのか弱いのか、そこはわからないけれど、蛯名騎手のダノンプラチナに対するやや辛口のコメントを聞いていると、期待しているがゆえの厳しさにも思えてくる。
ダノンプラチナは1600までの経験しかない。スプリングSは1800以上の経験のある馬が圧倒的に強い。1600までしか経験がなくて勝った馬は過去10年ではいない。しかし10年以上さかのぼると勝ち馬はいる。タニノギムレットやミホノブルボンだ。どちらもダービー馬。つまりダノンプラチナもダービーを勝つ宿命を背負っているなら、ここもなんなく突破できるはず。
しかも阪神の朝日杯FSを勝った馬の参戦は今年からで、そういう馬がどう突き進むのかはまだわからない。でも、阪神JF1着馬はオークスでも走る傾向があり、ウオッカは阪神JF1着で、ダービーを勝っている。阪神1600のG1は2歳の牝馬だけでなく、牡馬の東京2400力を計るのにも有効なコースの可能性もある。「まだわからない」には、プラスの可能性もマイナスの可能性もあるが、ここは未知の魅力を含んだ「わからない」と解釈してみたい。
最近は蛯名騎手だけでなく、国枝調教師からも、ダノンプラチナの気性について、紙一重のコメントを聞くれど・・・
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かしわでちょうほう
競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。
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