2004年03月23日(火) 11:41
世界最大級のオンライン・コンペティション『ゴドルフィン・セブンスターズ』の登録締め切りが、日本時間の今週土曜日午前4時59分に迫っている。年々賞品のスケールが小さくなっているものの、依然として優勝者には「賞金10万ドル」&「ドバイへの旅・ファーストクラス」&「7つ星ホテル・バージアルアラブ1週間宿泊」という豪華なご褒美が用意されているこのコンペ。私も既に登録を済ませたが、物はためしと、皆様も参加してみたらいかがだろうか。
ゴドルフィンのトップホース10頭が集められた『ドバイミレニアム・バーン』は、格的には03年G1・3勝のスラマニ、03年凱旋門賞4着馬ドワイヤンが上位か。即得点を狙うなら、27日のG1ドバイーデューティーフリーに出走予定のクリムゾンパレスかリフューズトゥベンドを指名するという手はある。私の指名は、今季の欧州は牝馬限定のG1が大幅に増えた事を鑑み、エコーズインエタニティ。
古馬の牡馬・セン馬が集められた『ファンタスティックライト・バーン』は、格で言うなら、03年G1コロネーションC2着のハイエストか、03年G1タタソールズGC2着のハイダウンか。即得点を狙うなら、27日のG1ゴドルフィンマイルで前年に次ぐ連覇を目指すファイアブレークか、G1ゴールデンシャヒーン連覇を目指すステイトシティーか。私の指名は、デルサーテ、サブレダルジャンという、今季の飛躍が期待出来そうな2頭のどちらかで迷った末に、サブレダルジャン。
3歳以上の牝馬が集められた『バランチーン・バーン』は、今季の牝馬クラシックを狙う3歳世代に逸材が多い。中でも筆頭は、ウィリアムヒル、パディーパワーの2社がオークスの本命に推している日本産馬サンドロップ。G1チーヴァリーパークS勝馬で、コーラルとパディーパワーが1000ギニーで2番人気に推しているキャリーオンケイティー、G2ロックフェルS勝馬で、コーラルが1000ギニーの3番人気に推しているケアンズ、G1フィリーズマイル3着馬で、パディーパワーがオークスの4番人気に推しているパンクティリアスなども、甲乙付け難い存在。私の指名は応援の意味も込めてサンドロップ。
3歳牡馬が集められた『ラムタラ・バーン』。アンティポスト最上位は、G2ロイヤルロッジS勝馬で、パディーパワーがダービー2番人気に推しているスノウリッジ。2歳時はメイドン1戦(2着)のみという実績ながら、母オーソーシャープという良血を買われてコーラルがダービー7番人気に推しているサセックス、G2ミルリーフS勝馬で、各社二千ギニーで26倍から34倍のオッズを掲げているバイロンらも魅力だが、私の指名は素直にスノウリッジ。
同じく3歳牡馬が集められているのだが、決め手に欠けるメンバーで指名に迷うのが『デイラミ・バーン』。選択肢の1つは、G2ソマーヴィルS2着馬バイユー、G2ロイヤルロッジS3着馬ルールオヴロウ、G3ノーフォークS2着馬ケレイフといった、まあまあの実績を残した馬に行く手。別の選択肢は、ドバイデスティネーションの全弟デスティネーションドバイ(2歳時メイドン2戦していずれも2着)、祖母が1000ギニー勝馬シャダイードというイクティバス(未出走)といった、良血の大化けを狙う手。私の指名は迷った末に、デューハーストS大敗に目をつぶって、メイドンで13馬身差を演じたデユークオヴヴェニス。
選ぶ楽しみが最も大きいのが、未出走の2歳馬が集められ、血統から使い出しや路線を想像しつつ指名馬を決める『ストリートクライ・バーン』と『テンペラ・バーン』。さすがにゴドルフィン、G1ホースの産駒や兄弟を並べるだけでもこのコラム3回分の文字数が必要なほど、生産馬にも購買馬にも最上級の良血を唸るほど取り揃えている。
03年キーンランドセプテンバーで380万ドルの最高値だったのが、『ストリートクライ・バーン』のイルーシヴセレミティ。同じバーンには、03年ゴフスオービーで120万ユーロの最高値だったエコーオヴライトもいる。ダーレイによる日本産まれの自家生産馬アンナウィヤークやハーオウンカインド、日本人生産によるハディッドといった、ドバイミレミアム産駒にも注目したい。私の指名は、父ストームキャット、母がG1コロネーションS2着馬エリザベスベイというファイティングトムキャット。
『テンペラ・バーン』にも、ダーレイによる日本産まれの自家生産馬ローズラッシュやサンキスト(父サンデーサイレンス)、02年のJRHAセレクトセールで7千万円で購入されたサイレントジョー、英国産まれのサンデーサイレンス産駒サンデーシンフォニー、日本人生産によるドバイミレニアム産駒リーガルシルクなど、追い掛けてみたい馬は多い。ここでの私の指名は、オールドトリエステ産駒なのにセプテンバーで55万ドルもして、なおかつ英国ダービーに登録があるという、血統を超える魅力のあるモンスーンレインと、ちょっとヒネってみた。
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合田直弘
1959年(昭和34年)東京に生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬に学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。