桜花賞好走馬の過去レース

2015年04月07日(火) 12:00


取りこぼし組が本番で復活も

 私はよく重賞予想などで「前走○○組の成績」というようなものを出すが、単純に前走レース別成績だけでは解釈できない場合も多い。

 もちろん全く好走例のないレースは臨戦過程として良くないのだが、仮に指標が良いとしても、好走馬がたまたま次のレースに来ていて勝率・複勝率を押し上げているのか、負けていた馬が復活して回収率を上げているのか、その都度中身は違うからである。

 そのため、例えば前走クラス別成績を出したあとに「前走○○条件組の前走着順別成績」を出す二段構えにしたりするのだが、手順としては倍になってくる。

 もうひとつ、GIなどでたまに問題になるのが、ステップレースの消化の仕方が馬によって違うことだ。

 例えば桜花賞だと、エルフィンSから直接来る馬とエルフィンS→チューリップ賞→桜花賞と来る馬は、前走レース別成績では別のグループに入ることになる。この時、仮にエルフィンSでの好走歴が重要なポイントだった場合(←あくまで例)、後者においてはそこの吟味がなされなくなってしまうわけである。

 そこで今回は発想を変え・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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