1400m得意のダイワマッジョーレが貫録を見せるか/京王杯スプリングC

2015年05月11日(月) 18:00 9


 安田記念の前哨戦・京王杯スプリングC。今年のメンバーならダイワマッジョーレが実績面では上位の存在だろう。得意の1400mで重賞3勝目を睨む。他にも4連勝でここに臨むヴァンセンヌ、重賞未勝利も力を付けているクラリティシチーなどがどんな走りを見せるか楽しみ。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■5/16(土) 京王杯スプリングC(4歳上・GII・東京芝1400m)

 ダイワマッジョーレ(牡6、栗東・矢作芳人厩舎)は一昨年のこのレースの覇者。一時期調子を崩したが、3走前の阪神Cで復調気配を見せると、続く阪急杯でミッキーアイルらを破って優勝。前走は距離不足で伸び切れなかったが、今回は得意の1400m。重賞3勝目が期待される。

 ヴァンセンヌ(牡6、栗東・松永幹夫厩舎)は前走の東京新聞杯を制し、4連勝で重賞初制覇を果たした。勢いではメンバー中一番。今回は初の1400mへの対応が課題となるが、母がスプリント戦で活躍したフラワーパークという血統からもこなせる下地はある。重賞連勝で安田記念へと駒を進められるか。

 クラリティシチー(牡4、美浦・上原博之厩舎)は前々走の東風Sを制し、続くダービー卿CTでも2着と好走。一時期のスランプは完全に脱したようだ。元々素質の高い馬で、このメンバーに入っても十分戦える素材。1400mへの距離短縮が課題となるが、こなせれば十分にチャンスはある。

 サクラゴスペル(牡7、美浦・尾関知人厩舎)は前々走のオーシャンSで重賞2勝目をマーク。スプリント戦で実績を挙げている馬だが、一昨年の安田記念で5着に入っているように1400mは十分にこなせる距離だ。今年はメンバーがそれほど強力ではないので、上位争いに持ち込めてもおかしくない。

 その他、このメンバーならチャンスがありそうなサトノルパン(牡4、栗東・村山明厩舎)、イマイチ詰め切れないタイプだが大崩れも少ないブレイズアトレイル(牡6、栗東・藤岡健一厩舎)辺りも好走圏内。除外対象だが出られればダンスディレクター(牡5、栗東・笹田和秀厩舎)も有力だろう。発走は15時45分。

【データ分析】

人気(過去10回)…1番人気は[1-0-1-8]勝率10.0%、複勝率20.0%と不安定な成績。2~5番人気は[5-7-6-22]複勝率45.0%、複勝回収率111%と好調で、1番人気の成績は悪いが人気馬の信頼度は高そう。6~10番人気が[4-2-2-42]複勝率16.0%、複勝回収率81%と標準的な成績で、11番人気以下は[0-1-1-65]複勝率3.0%、複勝回収率45%とあまりよくない。

馬体重(過去10回)…480kg以上の馬が[5-4-5-104]複勝率11.9%、複勝回収率40%と不振傾向。馬体重が479kg以下の馬が[5-6-5-33]複勝率32.7%、複勝回収率145%と好成績。479kg以下の馬の中でも前走の上がり3Fが5位以内の馬が[5-5-3-9]複勝率59.1%、複勝回収率283%、6位以内の馬が[0-1-2-22]複勝率12.0%、複勝回収率35%と前走の上がりが速い馬が有利な成績が出ている。

年齢(過去10回)…4歳馬が[2-0-2-37]複勝率9.8%、複勝回収率26%と不振。5歳馬が[5-5-2-28]複勝率30.0%、複勝回収率158%と好調で、6歳馬が[3-5-6-72]複勝率16.3%、複勝回収率52%と回収率でみると5歳馬の成績が抜けている。特に5歳馬で前走から昇級戦として臨む馬は[2-2-1-4]複勝率55.6%、複勝回収率455%と抜群の成績。

◆ヴァンセンヌ

・陣営コメント/松永幹調教師

「前走(東京新聞杯1着)は最後よく脚を使ってくれました。時計勝負となると不安なだけに、前日の雨で多少時計のかかる馬場になったのも味方しましたね。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここからと決めて帰厩。順調に調整できています。この距離なら折り合いにも不安はありませんし、状態もいいので楽しみです。あとは・・・

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