新馬戦の結果から占うクラシック 

2004年04月14日(水) 18:58

 クラシックレースは、なにかこだわりを持って見ていると興趣をそそります。ひとつの考察の基準といったものです。

 昨年から今年と、特に注目しているのが新馬戦の結果で、特に、一走化になった最初の世代のこの春は、具体的に調べて取りかかりました。

 桜花賞は、見事、1着から5着まで全てが新馬戦を勝った馬で占められました。

 ダンスインザムードは、新馬戦から3連勝して本番でも圧勝、レースを使う毎に馬体重を増やして成長力を見せ、良血ぶりはさすがでした。この勢いはオークスでもといった感じです。アズマサンダース、ヤマニンシュクル、ムーヴオブサンデーと前哨戦の内容を反映させ、これもこの先の見通しは明るく、5着のスイープトウショウだけは、距離への適応がどうか課題が残るといったところでしょうか。当然、巻き返し組、権利取得組の存在も対象になりますが、これとて、新馬戦を勝っているかどうかを選択の条件にしようと考えています。

 そして、皐月賞。出走可能な中央の上位17頭のうち新馬勝ちは8頭で、これは桜花賞の11頭より少なくなっています。これにホッカイドウ競馬のコスモバルクが加わりますが、道営では旭川の2戦目が初勝利で、どう取り扱うかが考えどころです。しかし、中央の芝に限れば3戦3勝で、例外ではあっても主力の一頭にする根拠はあると見ていいでしょう。

 騎手の方から調べてみると、4頭の新馬勝ち馬からブラックタイドに決めた武豊の選択がどう出るかが最大の焦点になり、武豊での新馬勝ちから若葉S勝ちの安藤勝に落ち着いたハーツクライ、これに五十嵐冬のコスモバルクが加わるぐらいで、あとは混とんとしていてセオリーどおりとはいきません。桜花賞より皐月賞の方が難解と言うのも頷けるのです。新馬戦勝ちの8頭のうち、どの馬が上位に入れるでしょうか。

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長岡一也

ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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