2015年06月18日(木) 12:00
ベテラン騎手のレース後コメントには、サービス精神やらぶっちゃけ精神やらが混ざっていたりすることもあって(いつもじゃない)、油断できない。
たとえば先週のエプソムCの武豊騎手のレース後コメントはファンの心情を察したコメントで心地よくスカされた気がする。
「3走前のようなレースぶりを期待したファンもある意味裏切ってしまいました」(ラジオNIKKEI競馬実況webより)
3走前のようなレースぶりとはもちろん、アイルランドTでの大斜め走のことだけど、それを楽しみにしていた一人としては、それを武豊自身に、レースを勝った上に言われちゃ、お手上げだ。承知しました〜! としか言えない。 武豊騎手独特のサービス・コメントと受け止めたけど、なんか大人!って感じだ。ひゅーひゅー!
これはこれで素晴らしいけれど、今後の馬券的イマジネーションは広げにくい。いや触ろうと思えば触れるけれど、触り甲斐はあまりない。 馬券的にはもっと子供な、いや素直な、思わず出ちゃった的な本能型レース後コメントの方が触りごたえはある。
ここでも何度も引用しているけれど、その最たるものは柴田の善さんのベルシャザールへのコメント「なんだ、この馬。すげえな」だろう(2013年11月28日付けコラム)。
自分はこの本能型コメントに大いに揺さぶられて、ジャパンカップ・ダートでは大いに期待することができた。
その柴田の善さんから、またまた興味深いコメントが出た。
「能力あるね。折り合いがついたら、すごいよ! 最後、ギュンと沈んだから」(日刊スポーツより)
馬はサトノデプロマット。 4/4 中山芝1200 船橋S(1600万条件)1着時のコメントだ。
折り合いがついたら、すごいよ! ギュンと沈んだから
滋味に溢れたイマジネーションを膨らませてくれるコメントだ。・・・
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かしわでちょうほう
競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。
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