追って味がある強み/ユニコーンS

2015年06月20日(土) 18:00


外枠を引き当てたのは幸運

 まだまだ未知の部分大の3歳同士で、途中から方向転換してきたダート戦績の浅い馬もいるのに、最近10年の連対馬20頭の中には、7番人気の馬が1頭、4番人気の馬が3頭いるだけで、なんと「16頭」は上位1ー3番人気の馬によって独占されている。

 あまり波乱の多い重賞とは思っていなかったが、これほど人気上位馬の好走が多いとは知らなかった。

 3歳戦で人気上位馬が強いのは、「直前の成績がいい馬」が好走することにも通じる。連対馬20頭のうち、「15頭」までが、前走1着馬であり、前走2着馬が「3頭」。それも重賞か、オープン特別の2着馬。残りは、芝の重賞で7着馬と、古馬相手の1000万条件を小差4着していた昨年のレッドアルヴィスである。直前に連対していない馬は、明確な理由がないと苦しいことになる。今年、前走で負け過ぎの馬は少ないが、直前のレース内容にこだわった検討が正解なのだろう。

 ゴールデンバローズ(父タピット)は、前回、ドバイのUAEダービーを3着。大きく離れてしまったから、善戦どまりの内容は物足りないものの、距離が長かった。かかり気味に行ったわりには大バテしていないから、初遠征を考慮すれば合格点か。今回は【3-0-0-0】の東京ダート1600mであり、前々回のヒヤシンスSの中身重視でいいだろう。

 タピット産駒らしく・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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