“ひょっとしたら”と感じさせるトーホウジャッカルの潜在能力/トレセン発秘話

2015年06月26日(金) 18:00


◆衝撃的だった坂路後の姿

 普通に考えれば、今回のトーホウジャッカルは“無理筋”だろう。爪を傷めたことで阪神大賞典を回避。回復に予想以上に手間取り、厩舎で馬房につなぎっぱなしの日々がしばらく続いた。

 坂路入りを再開したのはアクシデントから1か月半以上もたった5月6日。その時点で馬体は完全にしぼんでしまっており、かなり厳しい状況だった。時計を出し始めてから順調にタイムを詰め、それなりに格好もつくようになってきたが、それでもこうした経緯があっての8か月ぶりだ。惨敗もやむなしだろう。

 が、この馬ならひょっとして…と思ってしまうような光景をこの中間に目にした。一頓挫があって以降、4ハロン55.6-13.8秒と初めて坂路で時計らしい時計を出した5月21日のことだ。たまたまこの時の動きを見ていたが、重要なのはタイムではない。坂路を駆け上がった後だ。

 普通ならキャンター程度の時計でも、坂路を上がり切った直後は息が多少なりとも乱れるものだが、この時のトーホウジャッカルは・・・

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東京スポーツ

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