2004年05月04日(火) 14:28
先週簡単に触れた通り、去る4月29日の「みどりの日」に、道営ホッカイドウ競馬開催中の札幌競馬場を訪れた。浦河を午前7時20分に出発。この時期、馬の出産や種付けがピークを迎えるので、とにかく私のような家族労働の牧場は「代替労働力」がないため、仕事のやりくりをつけるのが一苦労だ。
朝、馬たちを放牧し、背広に着替え車に乗り込んだ。幸いなことに空は快晴で、しかも予報によれば札幌方面は「日中の最高気温が20度前後にまで達する」とのこと。競馬場のイベントは、とにかく天候に左右されるのが恒なので、好天に恵まれたのはまず最初の「幸運」だった。
札幌までは約3時間の道のりである。日高の海岸と平行する国道を鵡川まで進み、そこから日高自動車道と道央自動車道を利用し札幌北インターまで行くのがもっとも近道だ。予定通り午前10時過ぎ頃に札幌競馬場へと到着した。
この日行われるイベントは「浦河青年会議所30周年記念事業」の一環で、まず準メインの第10レースに浦河JC(青年会議所)がスポンサーとなって「浦河JC30周年記念特別」が組まれている(メインは赤レンガ記念)。その他、地場産品である昆布や浦河町の観光パンフレットを正門で配布したり、物産展や蹄鉄打ちの実演、ホースシューズ大会など盛りだくさんのメニューである。
その中で、ちょうど昼の時間に合わせて開催されるのが「馬博士クイズ」だった。私の“仕事”は、このクイズの準備と司会で、前夜遅くまでかかって問題を考えてきた。
参加人数はおおむね100人前後はいたと思う。最初は○×の二択問題で人数を絞り込む。そして10人前後になった段階で舞台に上がってもらい、今度は口頭でクイズの解答をしてもらうという趣向である。この日は1位から10位まで賞品が異なるため、2問正解の勝ち抜き戦とした。1位の賞品は600万画素のデジカメ、2位は海産物3万円分、などと続く。以下に問題をいくつか紹介するので、解いてみていただきたい。まず○×問題。
1.中央競馬、栗東トレセンに、マイネルバルクという現役馬がいる 2.芝居の下手な役者、大根役者のことを「馬の足」という 3.コスモバルクの母、イセノトウショウは今年牝馬を出産した 4.あのハルウララの3歳になる妹はミツイシガールという
ここで実は人数が12人まで減少した。次に、解答式問題。
1.平成元年、道営出身馬で皐月賞を勝ったのは何という馬? 2.日本中央競馬会の略称はJRA、では韓国馬事会の略称は? 3.先頃行われた皐月賞。勝ったのはダイワメジャー。2着がコスモバルク、では3着は? 4.南関4場。右回りコースはどこ? 5.福井県、石川県、富山県、このうち競馬場のあるのは何県? 6.ばんえい競馬が現在行われているのは何ヶ所? 7.元道営の高岡調教師が現在厩舎を構えている国は? 8.道営所属馬で初の収得賞金1億円馬となったのは? 9.中央競馬で毎年1月5日に東西で行われるレース名は? 10.道営所属馬で昨年の札幌2歳S優勝馬は? 11.武豊、横山典、安藤勝、この中でもっとも年上は?
キリがないのでこの辺でやめるが、レベルとしては、おおよそこんなところ。参加者の競馬知識が判断できなかったので少々不安ではあったのだが、壇上に上がった12人はみんなそこそこに競馬を知っている人たちばかりだったので、クイズは特に問題なく終了できた。さて皆様は、いくつ解けましたか?最後に解答を記しておきます。
2択問題は 1.×2.○3.○4.×
そして解答式問題は 1.ドクタースパート 2.KRA 3.メイショウボーラー 4.大井 5.石川県 6.4ヶ所 7.シンガポール 8.シバフィルドー 9.金杯 10.モエレエスポワール 11.安藤勝 以上です。
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田中哲実
岩手の怪物トウケイニセイの生産者。 「週刊Gallop」「日経新聞」などで 連載コラムを執筆中。1955年生まれ。