2015年07月20日(月) 18:00
夏の函館開催のフィナーレを飾る函館2歳S。2歳世代初の重賞ウイナーとなるのはどの馬か。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。
■7/26(日) 函館2歳S(2歳・GIII・函館芝1200m)
ブランボヌール(牝2、栗東・中竹和也厩舎)は新馬戦のレースぶりにセンスが光った。道中は内で待機し、直線に向くと狭い所を瞬時に割る瞬発力を見せた。また、ゴール前でも差されそうになったところをもう一伸びする勝負根性を発揮。この時期にしてはレースぶりが大人びていて、ここでも一歩リードしている感がある。当然勝ち負けが期待されるところ。
メジェルダ(牝2、栗東・昆貢厩舎)は新馬戦でブランボヌールに敗れるも、終いの脚は良かった。続く未勝利戦をあっさり勝ったようにセンスはこちらも引けを取らない。逆転を目論む。
その他、新馬戦を快勝して連闘で臨んでくるドナルチア(牝2、栗東・矢作芳人厩舎)、新馬戦圧勝のメジャータイフーン(牝2、美浦・高柳瑞樹厩舎)、開幕週のレースで逃げ切ったオデュッセウス(牡2、美浦・手塚貴久厩舎)、福島の新馬戦を快勝したラッキーボックス(牝2、美浦・黒岩陽一厩舎)辺りも上位争いの圏内。発走は15時25分。
【データ分析】
人気(函館競馬場で行われた過去9回)…1番人気は[1-2-1-5]勝率11.1%、複勝率44.4%と少々頼りなさげ。1〜5番人気が[7-6-7-25]複勝率44.4%、複勝回収率97%と人気馬が馬券圏内の約3/4を占める。6〜10番人気が[2-1-2-40]複勝率11.1%、複勝回収率67%、11番人気以下が[0-2-0-33]複勝率5.7%、複勝回収率71%とやや人気決着気味のレース。
前走距離(函館競馬場で行われた過去9回)…前走の距離と今回の距離が同距離の馬は[8-9-7-68]複勝率26.1%、複勝回収率95%と好調で馬券圏内の大半を占める。距離短縮で臨む馬は[0-0-1-6]複勝率14.3%、複勝回収率117%と数は少ないが回収率は100%超えで、距離延長で臨む馬[1-0-1-24]複勝率7.7%、複勝回収率13%と消し材料。同距離組の中でもその前走で0.3秒以上で勝った馬が[5-6-4-14]複勝率51.7%、複勝回収率195%と狙い目。特に2014年は該当馬5頭で3着以内を独占し、2013年は該当馬2頭がそのままワンツーしており、近年顕著な傾向。
前走脚質(函館競馬場で行われた過去9回)…前走3コーナーを5番手以内で通過した馬([9-9-8-85]複勝回収率86%)が111頭であったのに対し、6番手以降で通過した馬([0-0-1-13]複勝回収率21%)が14頭と、スピードの絶対値が高い馬が集結するレース。前走3コーナー5番手以内の中でも上がり3Fが1位だった馬が[6-6-5-31]複勝率35.4%、複勝回収率113%と好調なことから、前半のスピードはもはや前提条件で、後半のスピードも問われるレースと言える。さらにその中でも6〜8枠の外枠の馬が[5-3-4-9]複勝率57.1%、複勝回収率180%と、揉まれず減速せずに走ることができそうな馬が狙い目。
◆ブランボヌール
・陣営コメント/中竹調教師
「前走(新馬戦1着)はゴール前でちょっと気を抜いた感じもあったけれど、最後はしっかり競り合いを制してくれましたね。2着馬も次走で勝ち上がっていたように、レースのレベルも高かったのでは。レース後も特に反動はなく順調に調整できていますし、父親譲りのいいバネをしているので重賞の舞台でも楽しみです」
・一週前調教診断/井内利彰 岩田康誠騎手が跨った、前走の最終追い切りは抜群の動き。首を使って、重心の低い走りが印象的だったが、レースでも同じように走る上、追い比べになってからの勝負根性もなかなか。クビ差だったが、中身の濃いレース内容だったと思う。 この中間も・・・
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