2015年07月31日(金) 18:00
JRA10場の中で、年間を通して野芝(改良された傷みにくいエクイターフ部分を含む)で行われているのが新潟だけなので、変化が明確なのかも知れない。
昨年、芝外回りで行われた1600m、1800m、一部の2000m戦は全部で「59R」あった。外回りでも、とくに開催の最初は、「逃げ=先行馬」がインから差し返すように粘りこむシーンが12年、13年ころまでは良くみられたが、昨年は最初から様子がちがい、およそ「40R」近くの勝ち馬が、「差し=追い込み」馬だったのである。
理由ははっきりしている。超のつくスローになった一部の2〜3歳戦をのぞき、緩い流れでもレース上がりが「33秒台前半」とか、「32秒台」になるような高速上がりのレースにはならなくなったからである。
芝(地盤)の変化で、レース全体の上がりが「34-35秒台」に変わったから、追い比べで真価発揮の鋭い切れを持つ馬にも不利がなくなり、日本で1番長い平坦の直線ゆえ、これを味方にできる差しタイプの方が勝ち負けに持ち込みやすくなったのである。この芝コンディション設定は今年も変わらないはずである。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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