GIIIなら力負けするランクではない/京成杯AH

2015年09月12日(土) 18:00


思われているより難しい力関係の混戦

 新潟の8月の「関屋記念」とセットになる快速重賞。芝コースの整備の方向が変化しつつあるとはいえ、夏に張り替えた内側のコース半分の芝はいかにも走りやすそうに映るから、関屋記念以上の速い時計の決着になって不思議ない。ただし、開催の最初から外を回る差し馬に不利な芝でもない。  サマーマイルシリーズのここまでの勝ち馬「スマートオリオンレッドアリオン」が、それぞれ57.5キロ、58キロのハンデを課せられた。とくに重い負担重量ではないが、中京記念の勝ち馬スマートオリオンは、関屋記念は同じ負担重量で、11着。一方の関屋記念の勝ち馬レッドアリオンは、今回より0.5キロ軽かった中京記念は、8着。ともにムラ馬ではないが、同じような相手の似たようなレースを、凡走と、快勝の両極端だから、意外に評価は難しい。もちろんそろってこのレースの有力馬だが、中京記念も、関屋記念も、案外レースレベルは高くないのではないか?という見方は成立する。ゴール前は大接戦で盛りがったが、そう考えると、古馬のマイル重賞らしい迫力は乏しかったかもしれない。ここは思われているより難しい力関係の混戦だろう。  3歳夏の小倉日経オープンを勝って以降、17連敗もする伸び悩みの期間があったダローネガ(父ダイワメジャー)が、心配のあった腰の不安を解消し、立ち直っている・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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