切れる牝馬らしいバネ/ローズS

2015年09月19日(土) 18:00


阪神の外回りは大歓迎

 秋のG1は、ひと叩きして本番。夏のオーバーホールの後だから、1戦して本番というのは、意外に難しい。

「ローズSと秋華賞」、「神戸新聞杯と菊花賞」が強く結びつく関係はほぼ同じだが、最近10年、牡馬は神戸新聞杯で「3着以内」に好走した馬だけが菊花賞の勝ち馬になっているのに対し、牝馬の場合は、ローズSが1800mになって8年、「1着、15着、2着、4着、1着、4着、2着」の馬が本番の秋華賞を制している。

 直結してはいるが、結びつき方が微妙に異なるのである。これと関係するように、過去10年、オークス以来の出走でローズSを勝った馬は計9頭存在するが、それらのオークスでの成績は、「2、4、9、4、4、3、1、3、1着」である。近年は牝馬2冠馬など珍しくないが、トライアルなどでは意外に凡走する。ローズSが1800mになって8年、桜花賞馬はここで【2-0-1-2】であり、オークス馬もここでは【2-0-0-4】。ジェンティルドンナを含めての成績である。

 ミッキークイーン中心は衆目一致でも、残念ながら・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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