牝馬勢が色気見せる中距離路線 再び大波乱の予感が…

2015年10月08日(木) 18:00


◆天皇賞の穴馬発掘の手立てに

 思い起こせば2週ほど前のこと。美浦トレセン南馬場の小天狗(厩務員用の調教スタンド)にある喫煙所で取材の合間に一服していると、斎藤誠厩舎の小松美彦厩務員が「随分と暇そうだな(笑い)」と声を掛けてきた。とっさに「サボっているように見えるでしょ? 違うんです。これからどの順番で厩舎を回るか…時間を有効活用するための戦術を練っているんです」と言い訳をすると、再び小松さんが真顔で返してきた。

「確かに限られた時間をどう使うかは大事だな。臨時採用のシステムが変わって、オレも斎藤誠厩舎で仕事ができるのは今年限りになった。つまりヌーヴォレコルトとの付き合いもあと4か月ばかりさ。こうなると、この秋は冥土の土産に王道路線を歩んでみたい気持ちも生まれてくる。前哨戦のオールカマーで強い競馬を見せれば、ってただし書きは付くんだけどね」

 残念ながら結果は2着。これにより、同馬はGIエリザベス女王杯(11月15日=京都芝外2200メートル)で昨年2着のリベンジを狙うことに。対照的に勝ったショウナンパンドラがGI天皇賞・秋(11月1日=東京芝2000メートル)に挑む皮肉な運びと相成ったのだが…。この時、ふと頭をよぎったのが・・・

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東京スポーツ

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