2015年10月13日(火) 18:00 134
今週の太論は、小牧騎手のぶっちゃけトークが炸裂!
「競馬場までの交通費は、馬主さんが払うと聞いたことがありますが、本当ですか?」「同じレースに複数の騎乗依頼がきたとき、どのように騎乗馬を決めるのですか?」などなど、今回は競馬界の裏側(?)についての質問が。小牧騎手のぶっちゃけトークが炸裂!
(取材・文/不破由妃子)
小牧 うん。一応、そういう決まりにはなってるんちゃうかな。結局は、僕らが馬主さんに請求すればいいことやからね。この前、ヒットザターゲットで札幌に行ったときは、決められた金額を加藤先生経由で請求したよ。
──普段の京都開催や阪神開催のときはまた別ですよね。
小牧 それはもう、もちろんもらってないです。夏の小倉とかもね。あくまでも、重賞のために遠くに移動するときだけ。1頭の馬のために移動するときの決まりみたいなもんや。
──たとえば、その日に何頭か騎乗馬がいても、重賞で乗る馬の馬主さんに請求するんですか?
小牧 うん、そうです。
──続いては、「同じレースに複数の騎乗依頼がきたとき、どのようにして騎乗馬を決めているのですか? 先に依頼がきた馬に乗ることが多いのでしょうか?」という質問です。
小牧 それはエージェントの仕事の範疇やけど、大抵は先に依頼があったほうを優先する。ダコール(新潟記念)のときも、あとからシュウジ(小倉2歳S)の話があったけど、先約が優先や。
──どうしても、後から依頼がきたほうに乗りたいっていうことはないんですか?
小牧 それはしょっちゅうあるよ。でも、そう思っても断ったらダメ。そんなことをしたら、信頼関係が壊れるやん。目の前のレースだけじゃないからね。ずっと先のことも見据えないと。
──ジョッキーによっては、掟破りをする方も…?
小牧 天秤にかけることはあるやろね・・・
小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。