2015年11月13日(金) 18:01
ダート界のトップが古豪、ベテランの天下だった時代はすぎ、競走体系の充実とともにトップの層が厚くなった。それで変化したのは、世代交代。現在は、芝のチャンピオンレースと同様に、世代の回転は早くなった。
今年、とくに注目は「3歳馬」である。3歳で武蔵野Sを連対した馬には、のちのG1馬アグネスデジタル、クロフネ、カネヒキリなどが並んでいる。
3歳で58キロを背負って出走したのは、11年のテスタマッタ(11着)だけ。該当馬が少ないのは事実だが、巨漢のベテランならいざ知らず、鋭い差し脚を武器にする450キロ前後のノンコノユメには負担大の苦戦が考えられる。
58キロで勝つようなら、もう歴史に名を刻むチャンピオンであり、NHKマイルC(G1)を勝ったあと、ここを1分33秒3の大レコードで独走した01年のクロフネは、3歳のベース負坦重量が54キロだった時代なので、57キロ止まりだった。
血統図には、ストームキャット、メドウレイク、フォーティナイナー、ダンチヒ、ファピアノ、ハワイなどが散りばめられたアメリカ血統で、なおかつスピード系が中心である。雨予報の馬場も歓迎だろう。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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