2015年11月27日(金) 12:00
帰厩後の状態から前哨戦を使わないと判断しブッツケで臨んだ今回でしたが、それでキッチリと結果を出すのですから、堀厩舎の手腕あってこその勝利。判断と決断力とそして実行力、全てにおいて素晴しく思えました。
またライアン・ムーア騎手もさすがの手綱捌き。レースにおけるポイントは幾つかあったと思うのですが、この馬に関しては、まずはスタート。前走の安田記念は出ましたが、もともとゲートに課題のあったモーリス。休み明けとなるとウィークポイントが出やすいと思えましたが、五分のスタートをきりました。また道中の折り合いに関しても外枠でより心配点もあったと思える中、追い出しの時までロスのないスムーズな運び。
さすが世界の名手と思わせる1戦でしたし、レースを終えても喜ぶというよりも、関係者と真剣にレースを振り返って話している姿が見られ、どこまでも馬のことを中心に考えているのだなぁ〜と思わせる光景でした。安田記念に比べると、筋肉量は明らかに落ちていてこの結果。マイルでは敵なし、不動の地位は今後も続くことでしょう。
さて私が推奨したサトノアラジンですが、3着と思ったら4着…。とは言え、道中と最後の直線のフォームが、これまでよりも上体が起きて走れるようになってきている印象を受けました。まだまだ馬自身のノビシロもありそうですし、池江厩舎という点からも、今後どこかでチャンスはありそう。次走は香港とのことですが、追って注目したいと思います。
さて今週はジャパンカップ。まずは宝塚記念からとなるゴールドシップですが、この中間はブリンカー&シャドーロールを外し、スッキリとした面持ちで調整されています。馬具を取り外したことで、気持ちもかなり前向きになり、陣営は確かな手応えを感じています。またラブリーデイも天皇賞の以上のデキにあると山元助手。
そして個人的に非常に魅了されるのが2頭。1頭目はサウンズオブアース。この馬は、これまでは使うと体の硬さが気になってしまうところがありましたが、中間に跨っている仲田助手も、「前走後から背中・腰の疲れがでず、本当に良い状態」と嬉しそうな表情。最終追いきりでは、M.デムーロ騎手が掛かってしまうところもありましたし、若干硬さがでつつあるのかな?と思うところもありましたので、とにかく当日の仕上がりを見たいと思います。
そして追いきり抜群だったのが、ミッキークイーン。今まで以上にダイナミックで伸びのあるフォームに感じました。2頭のどちらを本命にするか?迷うところです。
それでは皆さん、当日は是非とも競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。
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