2015年12月10日(木) 18:00 17
◆サクラゴスペル「到着後のカイ食いがカギ」
今年の2歳女王決定戦・阪神JFは昨年に輪をかけた混戦模様。配当的には穴党の心をくすぐるはずだが、何かどうもガッツが湧かない。これは50を過ぎた年齢のせい?
いや違うだろう(多分)。なぜなら、近年の阪神JFといえば、ウオッカ、ブエナビスタ、ハープスターなど“次代のスター”の登竜門。牡馬顔負けの女傑が軒並み歴史に名を刻んできたが、今年は残念ながら圧倒的な存在感を放つ馬が見当たらない。それが闘志に火をつけ難くしているのではないか。
もっとも、今秋のGI戦線を冷静に振り返れば、すべての路線で主役なき戦いが繰り広げられた。春の2冠馬ドゥラメンテのリタイアは大きいが、無論それだけではない。ジェンティルドンナ、ジャスタウェイ、エピファネイアといった花形役者が、こぞって引退。その華やかなイメージが強い分だけ、今年は妙に物足りなさが残る。言ってみれば、スターの待望感、それが年末の阪神JFで当方の心に噴出したのかもしれない。
その一方、海を隔てた向こうでは、随分とにぎやかな週末が待っているようだ・・・