2015年12月28日(月) 18:00
ゴールドアクターを管理する美浦の中川公成調教師は、これが初のG1制覇。騎乗した吉田隼人騎手も、G1初制覇。オーナーブリーダーである北勝ファーム代表の居城要さん(90)は、オーナーになってなんと50年、これが初のG1勝ちだという。吉田隼人騎手は11月29日に他馬に足を蹴られて右膝蓋骨を亀裂骨折し、この週が約1ヶ月ぶりの実戦騎乗だった。1週前の追い切りにもまだ乗れず、ふつうならオーナー、中川調教師の判断ひとつで、乗り替わりだろう。ゴールドアクターに関わる人びとの、互いの信頼の勝利でもあった。
横山典弘=キタサンブラックの作ったペースは前後半の1200mに分けると、「前半1分15秒2-(6秒3)-後半1分11秒5)=2分33秒0」。明らかなスローだが、ひとたび隊列が決まってしまうと、トップホースが息をひそめる有馬記念では途中で動いても、多くの場合それは自身が途中でロスを受け入れるだけ。だから、有馬記念は年によって4秒も5秒も勝ちタイムが異なる。
スクリーンヒーロー(父グラスワンダー。母の父サンデーサイレンス。祖母ダイナアクトレス)は、もちろん最初からかなり評価の高い種牡馬だったが、2010年から種付け料30万円でスタートし、種付け頭数は今年2015年まで「84、72、53、80、111、190、…」頭。種付け料は「30、100、200万円…」と上がって、来春は300万円くらいになるのでなないかとされる。競走時も大変な上がり馬だったが、種牡馬となっても評価右肩上がりである。
ゴールドシップの父ステイゴールドも、途中からどんどん評価の上がった種牡馬だが、近年は・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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