夢を追うなら3着のヒモで!/中山金杯

2016年01月02日(土) 18:00


■中山金杯(G3・中山芝2000m)フルゲート17頭/登録19頭
【コース総論】中山芝2000m Cコース使用

・コースの要所!


★1着馬の約7割が3番人気以内と、穴馬を1着で狙うのは厳しいコース。

★中山芝ながら、枠番による成績差は非常に小さい。外枠でも問題なし。

★差しも決まるが、回収率はかなり低め。先行勢重視のほうがベターか。
重賞データ分析

 中山芝というだけで「内枠有利」「波乱含み」といったイメージを持つ、中山芝2000m。しかし、16頭立て以上では1着馬のじつに68%までが3番人気以内という、かなり堅く決着する傾向にあるコースなのだ。ふたケタ人気が馬券に絡む確率も2.7%と低く、少なくとも1着馬に関しては、素直に人気馬を狙ったほうがいい。

 枠番も、極端に内枠有利といった面は見られず、かなりフラット。外枠の信頼度がやや低いが、これは平均人気の差を考えれば当然の結果である。外枠を理由に人気を落とすような馬がいれば、積極的に狙ってみるのもアリ。枠番値もマイナス0.1からプラス0.3の範囲に収まっており、あまり気にする必要はないと結論づけられる。

 脚質については、好位で流れに乗れる先行勢が連対率、複勝率ともに断然の高さ。差しも相応に決まるが、4コーナー11番手以下のポジションから追い込むのは、かなり厳しい。最速上がりの馬よりも、上がり3F順位が2位の馬のほうが高信頼度というのも特徴的。好位からソコソコの脚を使えるようなタイプが、もっとも狙いやすいコースといえる。

【レース総論】中山金杯(G3) 過去10年

・レースの要所!


★5番人気以内[9-6-6-29]で複勝率42.0%と人気サイドが非常に強いレース。

★ハンデを背負う馬が優勢。57キロ以上馬は回収率の高さも目立っている。

★好位から粘り込んだ先行勢が強い一戦。距離延長組の好成績にも要注目。
重賞データ分析

 コースデータに素直なレース結果で、人気馬の強さはこちらでも目立っている。1番人気馬は勝率20.0%、連対率30.0%とそうアテにはならないのだが、5番人気以内[9-6-6-29]で連対率30.0%、複勝率42.0%と、上位人気馬全体の信頼度はかなりのもの。単勝平均配当が679円と低いのも、コースデータと同じである。穴馬を狙うならば、2着〜3着のヒモに置いたほうが効率がいい。

 もっとも重視すべきなのが・・・

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小林誠

競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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