重賞に手が届くところまでパワーアップ/中山金杯

2016年01月04日(月) 18:00


内枠有利の時計勝負ではないだろう

 いきなりスロー必至の組み合わせになってしまった。行く馬はほとんどいないが、C.ルメール、M.デムーロ、F.ベリー騎手の馬は、そんなに「切れる」というタイプの馬ではないので、早めに押し上げて出る公算大。Cコースになるといっても、5回中山のつづきだから、開催が空いて内のAコースに転じる「京都金杯」のような内枠有利の時計勝負ではないだろう。  接戦の追い比べを想定して、6歳の上がり馬ライズトゥフェイム(父ゼンノロブロイ)から入る。年が明けて6歳になったベテランに上がり馬はちょっと変だが、最初は休み休みでまだキャリアは20戦【5-2-4-9】だけ。オ-プンに出世したのは5歳秋の前回からのこと。

 それまで好走例のなかった左回りでいきなり2着に好走し、2000mの自己最高タイムを0秒8も更新して1分59秒3。時計不足の不安を解消してみせた。

 このとき勝ったのは57キロのヒストリカル(上がり34秒5)で、最後方近くから半馬身差に追い詰めたのが56キロのライズトゥフェイム(上がり34秒3)・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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