2016年02月04日(木) 19:00
トレセンはこの時期、人事が動く季節です。2月末で解散する3厩舎の人馬の行き先も、いまが最終的な詰めに入っている段階。あと4週間で今まで当たり前だった光景がなくなるのか、と思うと寂しい反面、それと引き換えに渡辺薫彦元騎手の厩舎開業という嬉しい出来事もやってきます。誰にでも平等に時間は過ぎていくもの。毎日毎日をかみ締めていきたいですね。
そして、この時期は騎手や調教師の免許更新の時期でもあります。このタイミングを期にムチを置くジョッキーもいます。
2月末から1ヶ月早いですが、花田騎手も引退しましたね。花ちゃんとはプライベートで家族ぐるみで仲良くしていたので、ほかの方とは違う気持ちで引退式を見ていました。まだ小さいお子さんも引退式に来られていましたね。でも、その子を見つけた岩田さんたら、抱えてそのまま式に参加していました。岩田さんは競馬学校に合格したお子さんもおられるから、赤ちゃんを抱くのは慣れているのでしょうが、その光景があまりにほのぼのしていて笑っちゃいました。
花田騎手のお子さんを抱える岩田騎手
花田くんは吉田厩舎の調教助手になりました。しっかりしている方なので、いずれは調教師を目指して欲しいですね。これからも応援していますよ!
花田騎手の引退式
続いて、ショウナンマイティの続報です。
引き続き、経過観察中のマイティは4日現在も栗東の厩舎にいながら治療を受けています。馬自体は元気そうですよ。馬房をのぞくと体を揺らすような仕草もしていました。ただ、脚を気にしてか、以前なら体全体を使って揺れていたのですが、控えめに顔を少し揺らす程度でしたが。それでも、脚元はともかくとして、元気そうなので何よりです。
経過観察中のショウナンマイティ
あと、なるべく一食の量を減らし、ちょくちょく間食させるようにしているそうです。トレセンにいる馬たちは一般的によく食べ、よく動くという生活をしていますが、いまのマイティは“よく動く”ことができません。運動量が減っているのにこれまでどおりの食生活を続けていたら太ってしまい脚元に負担もかかりますし、腹痛を起こしたら困ります。人間の感覚では“腹痛くらいで”と思うかもしれませんが、馬は腹痛をこじれさせると死に至ることもあるんです。腹痛の解消法として、よく歩かせて腸に刺激を与える方法がありますが、いまのマイティはそれも無理。だから、いかに腹痛を起こさせないようにするか、工夫するしかないんです。それが、間食作戦につながっています。
「実はマイティはニンジンが大好きなんです。だから、間食としてニンジンを小さく切ってあげるようにしています」
と西原玲奈助手。最近のマイティは玲奈ちゃんが近よるとニンジンがもらえる!と思っているそうで、せがむそうです。ニンジンが欲しくて玲奈ちゃんに甘えるマイティ、可愛らしいですね〜。
脚元の怪我は日にち薬というところもあります。無事に第二の馬生をすごせるように、祈るばかりです。
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)
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