2016年02月18日(木) 19:15 64
先週のこのコラムで、ショウナンマイティが種牡馬になるために北海道へ旅立つ、という話を書きました。その後ですが、今週梅田師に確認したところ「無事、北海道に着いたよ!」というお返事でした。よかった!
仕事がいろいろあってマイティの出発には立ち会えなかったのですが、空になった馬房を見てホッとしましたね。
トレセンには基本的にレースに向かう競走馬しかいません。まれにこのようなケースに立会いますが、必ずしも無事な状態でトレセンを旅立てるとは限りません。もちろん、その先も。
だから、こうやって無事に第二の馬生へと進む姿を見れるのは、ほんと心が休まります。きっとそんなに遠くない未来、梅田厩舎にマイティの子が入ってくることでしょう。そのように血の継承を見守ることができるのも競馬を楽しむ醍醐味ですね。
現役馬については、極力しっかり見れる馬を長く、より近い距離で取材していきたい。というポリシーで仕事をしています。最近ではヤマカツエースがその1頭ですね。先週の京都記念では2000m以上への距離適性がはかれるかな?と思っていたのですが。馬場が合わず、それどころではありませんでした。
「福島記念を勝っていて、あのときも重馬場だったけど実際には乾きかけの状態だった。でも、今回は完全な悪いほうの“重”。あれでは距離適性はまだわからないね」と担当の土屋助手。
このあとはいったん放牧とのこと。春から夏へかけての中距離戦線で戻ってくるのでしょうが、秋ほど適鞍がないのが気になります。
「まぁ、焦らずに秋の重賞に向けて賞金を積んでいければ」(土屋助手)
主戦は池添騎手ですが、お手馬のショウナンパンドラと路線がかぶるのも気になりますね。どうなりますやら。
そしてこの馬も、その1頭。本日18日、リボンフラワーが栗東トレセンに帰ってきました!芦毛の馬体はまた一段と白くなった印象です。しかも、このリフレッシュ放牧の成果か表情は前にも増してリラックスしています。疲れもしっかり取れたのでしょうね。ほんと、可愛い。
「次走は三浦騎手で桜花賞トライアルのアネモネSへいきます」と池江師。
仕上がりは早いタイプですし、休養前に走って3着だった千両賞で負かしたロジクライ(4着)はそのあとシンザン記念を勝っています。
今年もサトノダイヤモンドなど宝の素材が集まる池江厩舎ですが、リボンフラワーもその中の1頭として無事にクラシック戦線に乗ってほしいです。
花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)