2016年02月23日(火) 18:01
▲浜中騎手の落馬に関して、福永騎手の見解、思いとは
Q.東京新聞杯での浜中騎手の落馬に関してですが、ネットや自身の周りでも、すぐ隣にいた岩田騎手が悪いとか、散々目に余る書き込み等を見ました。福永さんは、あの落馬事故をどう思いますか?
A.ダッシングブレイズが最有力だと思って注目して見ていたが、4コーナーを周ってすぐ内に進路を取った瞬間から、なんとなく嫌な予感はしていた。確かにインが伸びる馬場ではあったが、それにしても、あえて厳しいところを選んだな…と。
実際、ああいったイン突きはよくあることで、自分も狭いスペースを突いて勝ったことはもちろんあるし、一瞬の判断のなかで、これからも絶対にないとは言い切れない。ただ、その進路取りは、施行規定の「十分な間隔がないのに先行馬の内側からこれを追い抜いてはならない」の規定違反であり、万が一、その行為をしてしまった場合は、ほかの騎手に謝罪しなければいけない騎乗だ。もちろん、謝ればいいということではない。あのスペースは、相手にも自分にもリスクが生じる“そういうスペース”だということだ。・・・
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2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。
福永祐一
1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。
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