2016年03月03日(木) 18:20 23
◆「体形的にもまだ成長する馬」
今週は中山でGII弥生賞、阪神でGIIIチューリップ賞と、牡牝注目のトライアルが行われる。古馬GIのステップレースと違い、クラシックトライアルは一生に一度きり。レース後の検量室で毎年泣き笑いが交錯するのも、この舞台こそ夢への懸け橋であるからにほかならない。
もっとも“本番切符”の取り方が様々となった今は、トライアル軽視の風潮がなきにしもあらず。昨年の2冠馬ドゥラメンテが代表する通り、GIII共同通信杯からの直行も堂々たる路線の一つで、早めの賞金加算が有利なのも事実だろう。しかし、である。昨年きさらぎ賞から駒を進めたルージュバックが1番人気の桜花賞で9着に沈んだのは記憶に新しい。支流はあくまで支流であり、本流をナメると痛い目に遭う。そんな教訓を生かすなら、本番に向けてより注目すべきは桜花賞TR=チューリップ賞かもしれない・・・