
(撮影:武田明彦)
ますます確かになった船橋得意説
GI、GII(GにはJpnも含む、以下同)で勝ち負けという実績・人気ともに断然の馬が実力通りのレースぶりで快勝、GIII~中央オープン級の2番手グループが2着3着を争い、ほとんど実績のない馬たちが下位を占めたという、1週前に行われたエンプレス杯と同じような質のレースだった。中央勢が掲示板を独占したエンプレス杯と違い、今回は南関東所属馬が3、4着に入ったが、それにしても3着のユーロビートは昨年JpnIIIのマーキュリーCを勝っていたし、人気のなかったクラージュドールも昨年中央準オープンを勝ってオープン特別でも5着があったという成績なら、GIIIクラスの馬と互角のレースをしても不思議はない。ほぼ実力通りに決まったレースと言ってしまえば、それで話は終わってしまうのだが……。
断然人気のクリソライトを含め先行タイプの馬が何頭かいて、果たしてフライングぎみの好スタートを切ったのはクリノスターオーだった。前走佐賀記念では地元のキョウワカイザーと競り合い、1周目スタンド前の直線に出てようやく相手にハナを譲ったが、今回は相手の格が違うからか、様子をうかがいながらクリソライトを先にやり、サミットストーンも続いて、クリノスターオーはすんなり3番手に控えて隊列が決まった。
1周目の3コーナー過ぎでは、クリソライトと2番手サミットストーンの差が3馬身ほど・・・
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斎藤修
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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。