2016年05月25日(水) 18:00 12
◆「ああいう見栄えのする走りをする馬はどうしても…」
2歳馬の取材は、記者がこの世界に足を突っ込んだ時と今では大きく様変わりした。個人的にはより関係者と親密になることで、取っておきの2歳馬の情報を聞き出すことを理想として取材活動を続けてきたつもりだが…。最近はPOG関連の情報が“商売になる”と浸透したことで、それこそ2歳馬専門の取材が頻繁に行われるようになった。ここまで過熱すると、取材を受ける側も「バラバラに来られるよりは一度にまとめて」となるのも無理はない。それこそ“共同記者会見”的な2歳馬取材が珍しくなくなったのが現状だ。
もちろん、2歳馬に興味を持ってくれる競馬ファンが増えたのはうれしいことだが、一ファンとして「POG本」を手にした時に、あまりに画一的で面白みに欠けると感じることが多くなった。手前みそな話になるが、本紙の「ザッツPOG」は各キュウ舎担当の記者が普段から取材を重ね、情報を蓄積してきた分、オリジナリティーが強く出ているものに仕上がったと思う。ぜひ手に取ってもらいたい。
2歳馬の取材攻勢が過熱すると、取材をする側も「何度も同じ質問をされて飽きてるだろうし、うっとうしく感じるのでは」と思ってしまうもの。まして天下の池江調教師ともなると、なおさらだ。それこそ・・・