2016年06月02日(木) 18:00
◆新種牡馬の父の宣伝役に
記者の“宴会野郎”の呼称、実は先週をもって返上する気でいた。ひそかに予定していた新異名は“放蕩野郎”。まあ、あくまで本命にしたプロディガルサンが日本ダービーを制した場合であったから、10着という結果で夢のまた夢に消えたのは言うまでもない。さらに、当方の予想に乗って馬券を買ってくれた読者にも、今は平身低頭でわびるしかない。
それでも単勝万券(104倍)の馬を本命にするダービーは、おそらくこれが最初で最後。一瞬でも直線で夢を見せてくれた同馬と田辺裕信のコンビには感謝の念がいまだ強い。何せ競馬は完璧だったからだ。
「そうですよね。スタートを決めて位置を取りに行って、道中バッチリ折り合いもついた。ひっかかった青葉賞とは一転、こちらが稽古で描いた内容通りの走りでした。最後は、やっぱり距離…なのかもしれませんね。でも競馬は胸に染みました」
ようやく喧騒が収まりかけたレース終了後の検量室前、国枝厩舎の椎本英男助手と最初に交わした会話である・・・
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