2016年06月17日(金) 18:00
また、ローカルの福島、新潟にも出走馬は送り出すが、北海道シリーズは別にして、夏のローカル戦が目標というケースは少なく、シーズン末のいまは「東京」に多くの馬を集中させることが多い。昨年の3回東京では、計「6勝」もしてみせた。
日曜日は「函館スプリントS」に2頭の出走馬がいるから、別に東京だけに有力馬をそろえてきたわけでもないが、区切りの東京に気が入っているのは間違いない。
メインの人気馬レッドルーファス(父アンブライドルズソング)は、再三の休養があったため6歳の条件馬で【4-3-1-11】。これからオープンに出世してバリバリ活躍というタイプではない心配はあるが、東京の芝1800-2000mでは【2-2-0-3】。負けた5戦もすべて0秒5差以内の接戦に持ち込んでいるから、このあたりでなんとか…だろう。かなり高額で購入された馬のはずである。
前2戦は18頭立ての東京1800-2000mで、連続0秒3差の惜敗。ともに上がり3ハロンはNo.1だったから、絶好調の戸崎圭太騎手(先週は6勝もしてリーディング1位の86勝に進出)を配し、今度こそである。ちょっと不器用なところがあって馬群をさばくのに苦心していたから、今回の13頭立てはなにより。ロスは防げる。
また、この大型馬。今年前半は520キロ台になっていたが、順調に使われつつ夏場が近づき馬体が絞れてきたのも好材料。これまでの全4勝が506キロ以下である。前回が508キロ。中2週でまた増えることはないはずである。
祖母アリディヴァ(父チーフシンガー)は、輸入種牡馬クロコルージュ(父レインボウクエスト。イスパーン賞勝ち馬)の半姉。クロコルージュは、父方の近くにエルバジェ。母の父アレッジド。ちょっと重厚すぎる配合で、川崎記念のフィールドルージュ(3代母メジロラモーヌ)を送った程度で逆輸出されてしまったが、同じファミリー出身でもレッドルーファスには近いところに欧州系の重い種牡馬の名はない。藤沢厩舎の所属馬だから、遅まきながら本格化はありえる。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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