【宝塚記念を攻略!】コース編「阪神芝2200mの急所は“擬似直線部分”」/夏目耕四郎

2016年06月20日(月) 18:01

ドゥラメンテか、キタサンブラックか、それとも思わぬ伏兵か!? 春競馬を締めくくる宝塚記念は多士済々で、予想に頭を悩ませそう。そこで今回は『ウマい馬券』から予想家5人に、宝塚記念攻略のポイントを日替わりで語ってもらいます。第一回は「コース」について、夏目耕四郎が予想のヒントを伝授します!

文=夏目耕四郎

阪神競馬場

逃げ馬には酷な流れになりやすい

 宝塚記念が行われる阪神芝2200mは内回りコースで行われるレース。スタート地点は4コーナー地点の引込線上にあり、スタートから最初のコーナー(1コーナー)までの距離が長いため、2200mというレース距離のわりには前半3ハロンが速くなりやすい傾向があります。

 過去10年の良馬場の前半3ハロン平均ラップは34.75秒(※)。スタートから2ハロン目に高低差1.8mの上り坂があるにもかかわらず、区間ラップが10秒台の速さになる年もあり、逃げ馬や番手追走馬は単騎で行けたとしても楽ではない流れ。逃げて3着以内に粘った馬は重馬場だった2008年のエイシンデピュティと、前半3ハロンが過去10年で最も遅かった(36.4秒)2014年のヴィルシーナだけ。
※編注:過去10年のうち良・稍重で行われた8回(京都での開催のぞく)

 中盤以降は、2コーナーを曲がり終えて向正面に入った残り1200m地点を過ぎたあたりから、緩やかな下り坂が4コーナーを過ぎてホームストレートの残り200m地点まで続きます。この下り坂がずっと続くという高低差に伴うようにラップも推移していき、1、2コーナーで一旦12秒台後半まで緩んだラップが少しずつ速くなり、3コーナー入り口に差し掛かる残り1000m地点からは早くもロングスパート勝負の態勢に。

上がり3ハロンだけの勝負にはなりにくい

 そして阪神内回りコースの最大の特徴である、鋭角に曲がる3、4コーナーとそのコーナーをつなぐ「擬似直線部分」。他場の・・・

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