2016年06月27日(月) 18:00 30
6月22日には南関東古馬の好メンバーがそろった京成盃グランドマイラーズ(船橋・1600m)が行われ、優勝したのは船橋生え抜きのレガルスイ、2着が園田デビューのプリンセスバリュー、3着には川崎からデビューしてミッドウェイファームで調教を積んでいる外厩馬のグランディオーソと、地方デビュー馬が上位を独占する形になりました。中央卒業生たちにとっては残念な結果に……。
中央卒業生で最先着したのは、真島大輔騎手が騎乗した4着のタイムズアロー(栗東・松田博資厩舎卒業生)でした。道中は中団から進めて最後は追い込んできたのですが……。
前走・京成盃グランドマイラーズ時のタイムズアロー。常に安定して走ることができるのも立派です!
「前に比べるとクセも出さなくなったし真面目に走ってくれていますが、前が壁になったりしてもっとすんなりした競馬をさせたかったですね。これも競馬ですが、力負けではないと思っています」(真島騎手)。
この後は、7月18日に実施されるマーキュリーカップ(盛岡・2000m)に向かう予定。クラージュドール(栗東・池江泰寿厩舎卒業生)やケイアイレオーネ(栗東・西浦勝一厩舎卒業生)も出走を表明。さらに、昨年の覇者でもあるユーロビート(美浦・高柳瑞樹厩舎卒業生)も、今週の帝王賞出走後の状態を見て決めるそうです。
京成盃グランドマイラーズで1番人気ながらも10着に敗れてしまったモンサンカノープス(美浦・牧光二厩舎卒業生)。中団前から進めて、勝負所で前に食らいついていこうとしていましたが、最後は伸び切れず。「道中の反応がいつもと違いました」(矢野貴之騎手)。
この後は夏休みに入ることになりました。1年間ずっと走り続けてきただけに、青草をたくさん食べて、いい夏を過ごしてきて欲しいと思います。
南関東の新ペコちゃんの異名もあるくらい、どんな時でも舌を出すことが趣味のモンサンカノープス。放牧へ出る前に、チャームポイントの舌をしっかり見せてくれました(笑)
そして、タイムズアローやクラージュドール、モンサンカノープスらと同じ船橋の川島正一厩舎に、アドマイヤサガス(栗東・橋田満厩舎卒業生)も仲間入りをしました。
今後のローテーションを取り急ぎお伝えすると、7月20日の習志野きらっとスプリント(船橋・1000m)から8月31日のアフター5スター賞(大井・1200m)へと予定しているそうです(予定は変更する場合もありますのでご了承ください)。スプリント戦を中心に使っていくことになるそうで、南関東の仲間としてどんな存在になっていくのか楽しみです。
白い前髪ブラックレッグ(美浦・小西一男厩舎卒業生)が放牧休養から帰ってきました。白い前髪の迫力がさらに増してきた感じ(笑)。7月下旬から始動予定で、今後は短距離戦に矛先を向けてみるそうですよ。
まさに芸術品のようなルックス、ブラックレッグの白い前髪はレース時にぜひご堪能を!
ここで、皆さんにお知らせがあります。地方競馬では、デビュー前の馬は『能力試験』、長期休養明けの馬は『調教試験』というものを受けなくてはなりません。合格しなければレースで走ることができないので、非常に大切な試験なんです。
大井競馬場では年1回、この能力&調教試験を見学できる『ホースカフェ』というイベントを実施しています。普段見学できない裏側を覗けるだけではなく、朝食もついて、たくさんの関係者がゲストとして登場し、さらにはお土産やプレゼントつきと、競馬ファンにはたまらない大人気企画なのです。
去年のホースカフェのひとコマです。南関東期待のホープ・笹川翼騎手が、大井の帝王・的場文男騎手の勝負服で登場できちゃうのも、このイベントの面白さ(笑)
次回のリスタートは7月11日(月)です!