2016年07月19日(火) 18:01
今回はダコールで参戦し2着だった七夕賞をじっくり回顧
ダコールで挑んだ七夕賞は、半馬身差の2着! それにしても、8歳&トップハンデで、本当にタフな馬です。今回は、その七夕賞をじっくり回顧。また、「温泉」と「牛タン」をキーワードに挙げていた福島遠征の顛末やいかに!?
(取材・文/不破由妃子)
──福島遠征、お疲れさまでした。コース取りはお見事でしたし、着差が着差だけに本当に残念でした。
小牧 うん、自分でも乗り方は完璧やったと思う。向正面で戸崎くんの馬がすぐ前にいたから、よし、この馬に付いていこうと思ってね。4コーナーでは一呼吸待ったくらい、めっちゃ手応えが良かったんやけどね。いざ追い出したら、手応えほど伸びんのやねぇ。伸びてるんやろうけど、並ぶまでいかなくて。スムーズすぎたぶんの2着のような気がするわ。
──手応えほど伸びなかったというのは、どういった理由が考えられますか?
小牧 なんせ直線はハミが掛かってないからね。ただ、あの馬はいつもそうや。去年、新潟大賞典を勝ったときは、あまり追わなくても動いて、馬のあいだを抜けてきたでしょう。ああいう形が一番いいんやろうね。
──直線でトップスピードに入っても、ハミを取っていない馬っているんですね。
小牧 いるよ。そういう馬は、とにかく追わなくちゃ伸びないけど、ダコールはグッとこないままでも伸びる。あれでグッとくるところがあれば勝ってるわ。でも、8歳でトップハンデを背負って、よう頑張ってると思う。
──アルバートドックとマーティンボロの後ろでちょっと詰まるくらいの展開がよかったのかもしれませんね。まぁ、そううまくはいかないでしょうが。
小牧 うん。本当は馬と馬のあいだを割ってくるようなレースがいいんやけど、直線は一番外を回る形になってしまったからね。そういう意味で、スムーズにいきすぎたということ。だから、力を出し切ったかというと、展開次第ではもっと走れるはずやで。惜敗が多い馬ならではの難しさを感じた一戦だったね。
──それにしても、8歳とは思えないほどの安定感。追い切りでも50秒3というスゴイ時計が出ていてビックリしました。
小牧 あれはねぇ・・・
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小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。
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