2016年07月27日(水) 12:00 13
昨年のセレクトセール1歳セッションで1億3500万円(税抜)の値がついた。この秋に重賞戦線での活躍をもくろむラヴィエベール(現3戦2勝)の全妹にあたる。母はサンタラリ賞(仏G1・芝2000m)の勝ち馬。母の父Zamindarは無敗で凱旋門賞を制した女傑Zarkavaの父として知られている。The Minstrel≒Nijinsky 3×3という4分の3同血クロスが施された母はZarkavaと同パターンの配合で、父はNorthern Dancerの強いクロスを持つ繁殖牝馬と好相性を示しているので好ましい。2代母の父Caerleonはディープインパクトとの相性が良好で、このパターンからダノンシャーク、ジョワドヴィーヴル、トーセンレーヴ、カミノタサハラなど多くの活躍馬が出ている。長い直線コースや外回りコースに向いたクラシック配合で、来春のクラシック戦線におけるディープ軍団の中心メンバーとなっていてもおかしくない良血馬だ。距離は・・・
栗山求
68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG