2016年11月16日(水) 18:00 21
中井騎手が、今回選んだトークテーマは「人生で影響を受けた人もしくはモノ」。迷わず出てきた答えが「ローレルベローチェ」でした。今年のシルクロードSで2着に好走し、GIの高松宮記念にも出走。人馬ともに初めてのGI挑戦となりました。「もし人だったら会いたくないですね(苦笑)」と、ひと癖もふた癖もあるタイプではあるそうですが、それ以上の魅力も感じていると言います。中井騎手とベローチェの秘話に迫ります。
(取材・文/大薮喬介)
中井 滞在ですので、普段あまり関わっていない関東の厩舎に乗せていただいたのは、いい経験になりました。
――小野次郎厩舎の馬によく騎乗されていましたよね。
中井 そうなんです。10月の中山でキセキノムスメに騎乗させていただいて勝たせてもらったのですが、北海道の時からずっと攻め馬にも乗っていて、栗東に帰ってからも連絡を取っていたんです。あれこそ過程を楽しめたから、いい結果が出たんじゃないかと思います。
――それは、嬉しいですよね。普段と環境が違っていたわけですが、気を付けていたことはありますか?
中井 いつもはトレセンから競馬場に行くことで、競馬モードのスイッチが入るんですが、滞在だと毎日調整ルームにいるので、自分で気持ちを切り替えるように心がけていました。
――いつスイッチを入れるようにしていたんですか?
中井 僕の場合は金曜日の夜、サウナに入った時です。明日のレースのことを考えて、集中力を高めるようにしていました。
――なるほど。スイッチを入れたり、関東の厩舎の馬に騎乗されたり、いつもとは違う経験をしたのはよかったですよね。今年の北海道滞在は充実していたんじゃないですか?
中井 う~ん、ローレルベローチェのために北海道に行ったというのもあるので・・・
ジョッキーズ
元祖「キシュトーーク」のレギュラー陣、国分恭介、国分優作、松山弘平、川須栄彦、高倉稜を中心に、栗東・美浦・地方からも幅広く、これからの競馬界を担うU25の若手ジョッキーたちが登場します!