浜中俊騎手はさらに努力を重ね、借りを返す活躍を/マイルCS

2016年11月21日(月) 18:00


どういうルールにも抱える大きな難点はあるが

 5歳牡馬ミッキーアイル(父ディープインパクト)が、3歳春のNHKマイルC以来、約2年6ヶ月ぶりのGI2勝目を記録し、同じく約2年7カ月ぶりのGI制覇を目指した同じ5歳牡馬イスラボニータ(父フジキセキ)が惜しい「アタマ差」の2着だった。

 行く構えを示せば単騎の逃げ確実だったミッキーアイルは、NHKマイルCでは前後半の800mを「46秒6-46秒6」=1分33秒2という粘り強い一定ペースの逃げ(デインヒル系の母の父ロックオブジブラルタルの影響か…)を示したので、平均ペースになることの多い京都のマイルではあまり飛ばさず同じような先行と思えたが、1200mに連続出走のあととあって、今回の前後半バランスは「46秒1-47秒0」=1分33秒1。前半1000m通過は「57秒5」。これでもふつうは無理のない平均ペースの範囲だが、先週の芝コンディションの中ではかなり厳しいペースだった。ゴール寸前の攻防を振り返ると(斜行は別として)、マークしてきたライバルに道中で脚を使わせたのだから、あまりペースを落とさなかったのが正解だった。

 5〜6番手で巧みに流れに乗り、直線はインに入ると伸びない芝を考慮し、大事に外に回るくらいの余裕があったイスラボニータは・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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