2016年12月08日(木) 18:00 6
終わってみれば、このレースの一昨年の覇者で、昨年も56.5kgを背負って2着だったトロワボヌールがやっぱり強かったか、というレースだった。
前半は激しい展開だった。抜群のスタートを切ったトーコーヴィーナスがさらに好ダッシュを見せて先頭へ。ところが、外へ外へとよれていってしまった。審議にはならなかったものの、これに進路を塞がれたのがララベルだった。勢いがついたところで行く手を阻まれ、しかし外にはノットオーソリティがいて行き場をなくして控えざるをえず、位置取りを悪くしてしまった。向正面から追い通しで勝負どころでの反応もイマイチ、結果的にそれが原因で走る気をなくしてしまったのであれば残念というほかない。
昨年逃げて惜しい3着に粘ったノットオーソリティがぴたりと外の2番手で、トーコーヴィーナスが外へと行ったことでぽっかりと空いたラチ沿いで差のない3番手につけたのがマイティティー。最初の1Fが11秒1というのがトーコーヴィーナスのスタートダッシュの速さを示していて、3F通過35秒4、5F通過60秒7は、いかにも速い。
トーコーヴィーナスは・・・
斎藤修
1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。