前回2月26日のWIN5は中山の対象2レースをいずれもM.デムーロ騎手が、阪神の対象2レースをいずれも幸英明騎手が制しました。小倉の対象レースで優勝した松山弘平騎手を含めても、勝利ジョッキーは3名だけ。これは3場開催の回に限るとWIN5史上初の記録です。

　M.デムーロ騎手はWIN5対象レースで騎乗機会7連勝を達成。前回の当コラムで紹介した通り、以前は川田将雅騎手と浜中俊騎手の4連勝が最高だったわけですから、驚異的な新記録と言えるでしょう。また、幸英明騎手も昨年10月から今年2月の5か月間でWIN5対象レースを9勝。ちなみに、そのうち7勝を単勝オッズ10倍以上の馬に騎乗したレースでマークしています。こちらもまだまだ勢いが衰える気配はありません。

　明日3月5日のWIN5は総出走頭数が74頭、総組み合わせ数が68万8128通り(土曜16時現在)となりました。M.デムーロ騎手はポラリスS(阪神10R)と大阪城S(阪神11R)に、幸英明騎手はポラリスS(阪神10R)に騎乗予定。予算次第ではありますが、それぞれマークしておくに越したことはなさそうです。

◆弥生賞は実績上位の2頭を素直に信頼したい

　1レース目は4歳以上オープンのポラリスS(阪神10R)。M.デムーロ騎手とコンビを組むスマートアヴァロンに人気が集まるでしょう。

　2レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の上総S(中山10R)。戦績に安定感のあるクロフネビームスらが注目を集めると思います。

　3レース目は4歳以上1000万下、ハンデキャップ競走の太宰府特別(小倉11R)。比較の難しいメンバー構成で、支持は割れるかもしれません。

　4レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走の大阪城S(阪神11R)。M.デムーロ騎手とアストラエンブレムのコンビや、実績上位のマキシマムドパリあたりが人気を集めそうです。

　5レース目は3歳GIIの弥生賞(中山11R)。土曜16時の時点ではカデナ、コマノインパルス、ダイワキャグニーの3頭に支持が集まっていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2017年03月05日版]

1位 阪神10R 15.スマートアヴァロン
2位 中山11R 7.コマノインパルス
3位 阪神11R 7.ハギノハイブリッド
4位 中山10R 16.クロフネビームス
5位 小倉11R 2.エーティーサンダー
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 小倉11R 4.ヤマニンリュウセイ
7位 小倉11R 5.ロードスター
8位 中山10R 12.ドラゴンキングダム
9位 中山10R 8.アースコネクター
10位 阪神11R 1.アストラエンブレム
【以上すべての馬を買うと18点買い】

11位 中山11R 11.カデナ
12位 阪神10R 2.コウエイエンブレム
13位 小倉11R 10.トレジャートローヴ
14位 中山10R 4.マッシヴランナー
【以上すべての馬を買うと128点買い】

15位 阪神11R 5.マキシマムドパリ
16位 中山11R 9.ダイワキャグニー
17位 阪神10R 8.スーサンジョイ
18位 小倉11R 9.ワンスインアライフ
19位 中山10R 7.スリーアロー
20位 中山10R 15.クラウンシャイン
21位 阪神11R 13.ダンツプリウス
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 阪神11R 8.プロフェット
23位 中山11R 4.ダンビュライト
24位 阪神10R 13.マッチレスヒーロー
25位 阪神10R 1.ポイントブランク
26位 阪神10R 10.ウォータールルド
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

　5レース目の弥生賞(中山11R)は実績馬が強いレース。近年は特にその傾向が強く「“JRAの重賞かオープン特別”において優勝経験のない馬」は2014年以降[0-0-1-21]と苦戦しています。今年はこの条件をクリアしているのがカデナとコマノインパルスの2頭だけ。他の馬は思い切って評価を下げるべきでしょう。

　4レース目の大阪城S(阪神11R)も基本的には実績馬を重視したい一戦。「“中央場所、かつ1400〜2000m、かつ4コーナーを3番手以下で通過した重賞かオープン特別”において3着以内となった経験がない馬」は2014年以降[0-0-0-17]ですし、「負担重量が53kg以下だった馬」も2014年以降[0-0-0-14]と上位争いに食い込めていません。また「枠番が1〜3枠だった馬」も2014年以降[0-0-0-15]と苦戦していました。注目は松山弘平騎手とハギノハイブリッドのコンビ。昨年の大阪城Sで2着に好走している馬ですし、テン乗り時の好走率が高いジョッキーなので乗り替わりも問題なさそうです。