2017年03月27日(月) 12:01 31
▲先月23日に引退が発表されたアルビアーノ(写真はフラワーC優勝時、撮影:下野雄規)
移籍初年度には82勝を挙げるも、勝ち星は徐々に減り、5年目の2009年には14勝に。もがいている中で浮上のきっかけとなったのが、ヤマニンメルベイユとヤマニンキングリー姉弟でした。馬や人との良縁がどんどんとつながり、アルビアーノとめぐり合います。自身の悲願でもある“GI制覇”が見えたNHKマイルCは、惜しくも2着。先月引退となったアルビアーノとの思い出を語ります。(取材:赤見千尋)
(前回のつづき)
赤見 移籍初年度には82(中央・地方合計)もあった勝ち鞍が徐々に減っていって、5年目の2009年には14勝に。そこからまたよく這い上がってきましたよね。
柴山 いやぁ、自分で這い上がったというより、周りの人に引き上げてもらった感じだよね。ただ、俺自身にも「チャンスがきたときに結果を出せばまだまだ大丈夫」という気持ちがどこかにあった。逆にいえば、その気持ちだけだったね。
赤見 浮上のきっかけとなった具体的な“チャンス”というと?
柴山 這い上がろうともがいてるときに出会ったのがヤマニンメルベイユかな。重賞を2つも勝たせてもらって。
赤見 メルベイユも印象的ですし、その弟のヤマニンキングリーもインパクトが大きかったです。札幌記念では、凱旋門賞を控えたブエナビスタを退けて…。
柴山 KYっていわれたやつね(笑)。
※レース直後、ブエナ陣営から凱旋門賞への出走を断念することが発表された。・・・
東奈緒美・赤見千尋
東奈緒美 1983年1月2日生まれ、三重県出身。タレントとして関西圏を中心にテレビやCMで活躍中。グリーンチャンネル「トレセンリポート」のレギュラーリポーターを務めたことで、競馬に興味を抱き、また多くの競馬関係者との交流を深めている。
赤見千尋 1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミック」で連載した「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍。