人馬共にアッパレの大阪杯、そして桜花賞

2017年04月07日(金) 12:00 31


◆有力両馬の背中を知るルメール騎手

 G1となった大阪杯、勝利したのは年度代表馬のキタサンブラックでしたね。

 武豊騎手の絶妙なペース配分、人馬共にアッパレでした。個人的には今回の帰厩直後から中間の様子までが、これまでとは違って見えた為、印を打つことができず、予想も馬券もサッパリ…情けない結果となってしまいました。また本命にあげたヤマカツエースは3着。池添騎手もペースを考えると、もう1つ前のポジションで競馬をしたかったことでしょう。しかしながら、堅実に走れているあたりに改めて力をつけている印象も受けました。

 さて今週は桜花賞となります。

 注目は、ルメール騎手&デムーロ騎手のソウルスターリングとアドマイヤミヤビでしょう。

 両方の背中を知るルメール騎手は、「体が二つほしい。どちらも素晴らしい馬」としながら、距離に関しての見解は、「マイルならば、ソウルかな。2000、2400となればアドマイヤミヤビ」と、距離適性の違いをあげていました。

 もちろんマイルでも勝っているアドマイヤミヤビですが、スピード溢れるソウルスターリングに比べると、鞍上の指示を待つ所や切れ味を武器とすることから中距離路線となるのでしょう。デムーロ騎手は1週前追いきりに跨りましたが、追いきり後の下馬した直後の第一声が「凄く良い」、と大絶賛。

「ウッドチップを走っているのに、まるでポリトラックを走っているような脚捌き。とにかく脚が軽い。大好きなタイプ」と、ニコニコ顔。距離に関しては、「確かに1800から2000、2400あたりが良い。マイルは少し忙しいかな」としながらも、外回りという点は救いとなりそうです。

 また週末の天気が雨となりそうな点から、馬場について投げかけると、両騎手とも血統背景やこれまでのレースから、「大丈夫だと思うよ」と、さほど心配はしていませんでした。よってこの2頭は、大崩れはないように思えます。

 あと面白そうなのが、前走前の中間とは落ち着き度が違うレーヌミノルや、前走のパドックで素晴らしさを感じたミスパンテール、いつもジャッジが的確で辛口の斉藤助手が「凄く良い」と口にしたミスエルテ、そして馬場が渋ればゴールドケープはアナドレナイ存在だと思えます。

 それでは皆さん、週末は競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

関連情報

新着コラム

コラムを探す