2017年05月31日(水) 12:00 29
母レインボーダリアは5歳秋に道悪のエリザベス女王杯(GI)を差し切った。その父ブライアンズタイムは、初年度産駒のナリタブライアンが93年の朝日杯3歳S(GI)を勝ってから10年間で芝GIを21勝したが、次の10年間ではサンデー系の隆盛と馬場高速化の波に呑まれ、芝GIはわずか2勝しかできなかった。レインボーダリアはそのうちの1勝を挙げた。3代母ストロークトはBe Faithful≒Better Self 4×3、Bimelech 5×4・4とパワフルな血統構成。雨の影響でパワーを必要とする馬場となったことが大きかった。本馬はその初子。「ディープインパクト×ブライアンズタイム」はディーマジェスティ(16年皐月賞-GI)、ゼーヴィント(16年ラジオNIKKEI賞-GIII)、モンドインテロ(17年日経新春杯-GII・3着)などと同じ。芝中距離向きで道悪上手、という母と似たタイプになりそうだ。
●ゴールドフラッグ(牡 栗東・須貝尚介 父ステイゴールド、母ポイントフラッグ)有馬記念などGIを6勝した名馬ゴールドシップ、準OPまで出世したトレジャーマップの全弟。「ステイゴールド×メジロマックイーン」の組み合わせは、その初期にドリームジャーニー、オルフェーヴル、ゴールドシップ、フェイトフルウォーといった重賞勝ち馬が立て続けに登場したものの・・・
栗山求
68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG