2017年06月17日(土) 12:00
◆審査員を悩ませる秀作を、みなさんふるってご応募ください!
いやいや、なかなかシャレオツな企画が始まったもんですな。そう、「第1回NETKEIBA川柳」ですよ。
16日午後9時半現在で7000を超えるご応募がありました。編集部でも「予想をはるかに上回る大反響」と驚いているそうです。みなさんの競馬に対する秘めた思いが、ここぞとばかりに吹き出しているような感じがします。
もうご存知のとおり、私の作品も掲載されています。先月中ごろ、編集部から「今度こういう企画を展開するので、手本になるようなものを考えてください」とのメールが届きました。その際、テーマとして与えられたのが、「今年上半期の競馬を振り返って」ということ。そこでいくつかヒネって返信したところ、採用されたのが“アノ一句”でした。
でもあれって、厳密に言えば、今年上半期に限った話じゃないんですよね。あえて説明する必要はないと思いますが、キャプテン(誰のことかおわかりでしょう?)の予想が当たらないのは“普遍的”なことですし、私のデータ予想もなかなか的中しないものですから。
7000を超える応募作品を読んでみると、拙句のような「これは今年に限ったことじゃないかも」というものがけっこう見受けられました。そういう作品からは、日ごろ競馬ファンのみなさんが心の中に抱いているさまざまな思いを感じ取ることができます。
そんな“普遍的”内容の作品が多いのは、たぶん第1回の募集だからこその傾向なんでしょうね。第2回、第3回とテーマを決めて募集するうちに、だんだんとそれに沿った作品が大勢を占めるようになると想像しています。
恥かきついでに、採用されなかった拙句を、この場を借りてご披露しちゃいましょう。
「二つ獲り 自身最初も わしづかみ」
「乗れていた 名手の快挙 類はなし」
いずれもダービー直後にひねり出したもの。実はこの中に、ある言葉遊びが秘められているんです。おわかり頂けますか?(ヒント=頭、カタカナ)
さてさて、これだけのご応募があるとタイヘンなのはベスト作品の選出。今月25日の締切まではまだ1週間もあるわけですから、総数は1万を超えそうです。編集部はもちろん、選者となった4人のジョッキーのみなさんも、メチャメチャ頭を悩ませるものと思われます。どうか頑張ってくださいね。
川柳がこれだけご好評をいただけるのなら、今度は「競馬なぞかけ大会」をやってみてはいかがでしょう。ただし、なぞかけは即興で披露するものですから、投稿募集というのは邪道なのかもしれません。だったらいっそのこと、ネット動画を使って「ナマなぞかけ大会」にしちゃうという手がありそうですけど。
さぁ、まだまだ締切までは時間があります。審査員を悩ませる秀作を、みなさんふるってご応募ください!
では最後にもう一句。「川柳にアカを流してまた勝負」。お後がよろしいようで。
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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