2017年08月16日(水) 12:00 18
父ヘニーヒューズは現役時代、ヴォスバーグS(米G1・ダ6f)、キングズビショップS(米G1・ダ7f)など6~7ハロンの重賞を4勝。今年の2歳世代が日本における初年度産駒となる。アメリカ供用時代のマル外は出走14頭中11頭が勝ち上がり、そのなかからモーニン、アジアエクスプレス、ヘニーハウンド、ケイアイレオーネと4頭の重賞勝ち馬を出した。日本における初年度産駒は先週時点で22頭が出走して3頭が勝ち上がっている。半数の11頭が3着以内に入っているので確実性が高く、これからダートの番組が増えるにつれて勢いが増してくるだろう。母ダブルゴールドは、ダート王ゴールドアリュールと、南部杯(GI)などダート重賞を5勝した名牝ゴールドティアラの間に誕生した。芝で1戦1勝という成績で引退したものの、血統的にはダート色が強かったので、キャリアを続けていればダートで活躍していたのではないかと思われる。これにダート向きのヘニーヒューズが交配されて誕生したのが本馬。おそらくダート向きのマイラーだろう。
●ドラム(牡 美浦・田中剛 父アドマイヤムーン、母シンバルII)母シンバルIIはThe Offer(14年ATCシドニーC-豪G1など重賞4勝)の半姉。「アドマイヤムーン×Singspiel」は、サンデーサイレンスとGlorious Songを通じたHaloクロスが生じることに加え、父と相性のいいSadler's Wellsが入るので見どころがあり、サンプルは少ないながらも過去に・・・
栗山求
68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG