2017年09月27日(水) 18:00 30
【特注データ】~レースデータより~
スプリンターズSの特注データとして取りあげるのは、騎乗パターン──つまり、乗り替わりの有無だ。一昔前に比べて、乗り替わりが割引材料にならないケースが増えているのは事実だが、このレースにおける継続騎乗組の強さは、圧倒的といっても過言ではないほど。乗り替わりは大幅マイナスである。
継続騎乗組が[8-9-5-66]で連対率19.3%であるのに対して、乗り替わり組は[1-0-4-49]で同1.9%と、その差はなんと10倍以上。しかも、唯一の1着馬であるアストンマーチャンが勝ったのは2007年と、10年も前の話だ。人気別に見ても、やはり継続騎乗組のほうが期待できるのは間違いなし。昨年のソルヴェイグのように、乗り替わりの人気薄が3着に激走するケースもあるが、積極的には買いづらい。
好成績な継続騎乗組を「ふるい」にかけるなら、前走での4コーナー通過順位に注目。スプリントG1らしく、これが10番手以下だった馬は一気に信頼度が低くなる。逆に猛烈な強さを見せているのが、前走4コーナーを「1~3番手」で通過していた先行勢と、「7~9番手」で通過していた差し馬。これに該当しそうなのは、先行していた組ではセイウンコウセイ、ダイアナヘイロー、ワンスインナムーン。差していた組では、スノードラゴン、ダンスディレクター、ラインミーティアだ。
【コース総論】中山芝1200m Cコース使用
・コースの要所!
★内外による成績差が意外に小さいコースだが、馬番9~12番はプラス。
★先行勢が圧倒的に強いコース。差しも決まるが予想の軸足は先行馬に。
2コーナーを回りきって、外回りの向こう正面に入ったあたりがスタート地点。そこから直線に入るまで、延々と下り坂が続くという特徴的なコース形態である。当然ながらテンの3ハロンは非常に速く、馬場によっては32秒台となることも。序盤から厳しい流れを追走できるスピードと、最後までバテずに伸びる持久力が要求される、かなりタフなコースである。
また、展開の紛れが多いのも中山芝1200mの特徴。1番人気は勝率や連対率は及第点も、複勝率は48.1%と平均値を大きく割り込んでいる。全体的に人気サイドをアテにしづらい面があるようで、ここは穴馬を積極的に狙ったほうが・・・