2017年10月18日(水) 18:00 21
◆「ホント動くねえ。これなら面白いかも」と師も高評価
サンデーサイレンスが日本に導入されて以来、種牡馬記録は次々と塗り替えられた。直子の活躍はもちろん、2世代目も根を張り、今日の繁栄へとつなげている。もはや日本の競馬史はこの偉大な種牡馬抜きには語れない。
サンデー産駒の最大の特徴といえば、ディープインパクトに代表される圧倒的な瞬発力。某調教師が「武豊の騎乗スタイルまで変えてしまった」と言うほど、その産駒の加速力は驚異的なものがある。仮に似たような産駒ばかりなら、まだ他の種牡馬にも活躍する余地はあったのだろうが…。サンデーの偉大さはそれだけでは終わらなかったところにある。
例えばステイゴールドのような根性の塊のような馬も出せば、残念ながらその血をつなぐことはできなかったが、圧倒的なスピードを誇ったサイレンススズカのような馬も出した。さらにすごいのは母系に入っているケースでも圧倒的な“存在感”を発揮していることだ。先週の秋華賞を制したディアドラは、それまでJRA・GI未勝利のハービンジャー産駒。この馬にも母の父スペシャルウィークを通してサンデーの血が流れており、ハービンジャーに花を持たせたのも、実はサンデーの血? そう言いたくもなる。
メジャーな血統ではなくても、サンデーの血はそれこそ大手広告代理店のように・・・