1角で小さく叫び、4角で立ち上がって叫びたい。

2017年11月30日(木) 12:00 78


「今までで一番いいレースができました。スタートが遅い馬なのであの位置からになりましたが、意外とペースが流れてしまいました。1回ペースが落ち着いて欲しかったですね。ただ、思った通りの競馬ができて満足してます」(週刊競馬ブックより)

ジャパンカップ5着のムーアのレース後コメントだ。
実に満足そうだ。

JC5着の獲得賞金は3000万円。これは今年アイダホが走ったレースで、おそらく一番高い獲得賞金だ。

今年6戦していて、それまでの最高獲得賞金はおそらくキングジョージ3着の推定2300万円だった。

前走・カナディアンインターナショナルS・G1 4着・推定1000万円くらい
2走前・凱旋門賞・G1 8着(ちなみに5着で1900万円前後)
3走前・ソードダンサーS・G1 6着(1着で約3300万円くらい)
4走前・キングジョージ6世&クイーンエリザベスS・G1 3着・推定2300万円くらい
5走前・ハードウィックS・G2 1着・約1900万円
6走前・コロネーションC・G1 6着・(1着3500万円くらい)

経費のかからないジャパンカップで3000万円の獲得はたいそう満足度の高いレースだろう。

でも、馬券を買っていた自分には満足度の低いレースだった。去年のリアルスティールとまでは言わないけれど、そこそこ前につけてくれると思っていたからだ。確かにリアルスティールとアイダホでは東京競馬場実績がぜんぜん違う。それはわかっている。

でも、その週のムーアは、芝で先行して4勝をあげていた。スタートからしごいて前を取りに行って勝つレースもあった。今の東京競馬場で勝ち負けするのには先行するのが一番と見切っていたかのような操縦ぶりだった。だからジャパンカップでもそういう競馬をして、粘らせると思っていた。たとえ「スタートが遅い」アイダホでもだ。

しかし今年は・・・

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かしわでちょうほう

競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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