2018年01月10日(水) 18:00
【特注データ】〜レースデータより〜
例年にも増してカオスなメンバーとなりそうな、今年の日経新春杯。それだけに重視したいのが、鞍上が継続騎乗か、それとも乗り替わりかという点である。重視すべきは継続騎乗組で、トータル[7-7-5-36]で連対率25.5%、複勝率34.5%と、乗り替わり組を圧倒。回収率ベースの数値も、単勝適正回収値101.6、複勝回収率111と、いずれも大台を突破している。
鞍上が乗り替わる馬で「買い」といえるのは、4番人気以内馬と、外国人騎手にスイッチする場合くらいのもの。5番人気以下馬に日本人騎手が乗り替わった場合は、トータル[1-0-2-64]で連対率1.5%、複勝率4.5%という惨憺たる成績である。まったく買えないわけではないが、この成績では手を出しづらいし、リターンがリスクに見合わない。
というわけで継続騎乗組が圧倒的に優勢なのだが、面白いのが「前走2着以内の継続騎乗組」が1勝もしていないという点だ。勝った7頭はいずれも「前走3着以下」からの巻き返しで、単勝適正回収値は178.7という高さ。信頼度は前走2着以内馬のほうが連対率35.3%、複勝率47.1%と格段に高いが、爆発力があるのは前走3着以下馬なのである。この点を踏まえて、狙う馬券によって買い方を考えたい。
【コース総論】京都芝2400m外 Aコース使用
※今回は京都芝2200m外と2400m外の2コースを集計対象としています
・コースの要所!
★内枠有利の傾向が見受けられるコース条件。内枠はプラスに評価すべき。
★最速上がり馬の好成績から、先行勢と中団待機組は実際には互角と判断。
京都芝2400m外は施行レース数が少なく、さらに多頭数となることが非常に少ないコース。データ母数の不足は否めないので、今回はそこに京都芝2200m外のデータを含め、さらに頭数も限定しない場合のデータを掲載している。かなり精度が低いので、あくまで参考程度と考えてもらったほうがいいだろう。
まずは人気別成績だが、簡潔にいえば「1着はそれなりに堅く、2〜3着はそれなりに紛れる」といったイメージ。大穴の激走率が高いコース条件ではないので、極端な穴狙いは避けたほうがいい。馬券に絡む頻度とリターンの大きさを考えると、バランスがいいのは4〜6番人気や7〜9番人気のゾーン。人気サイドの信頼度は「並」程度なので、過信は禁物といえる。
次に枠番だが・・・
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小林誠
競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。
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