実績は断然だが過信は禁物のはず!/アメリカJCC

2018年01月17日(水) 18:00


■アメリカJCC(G2・中山芝2200m)フルゲート17頭/登録12頭

【コース総論】中山芝2200m Cコース使用

・コースの要所!


★1番人気など人気サイドの信頼度が低め。中穴狙いがベストのコース。

★内枠の信頼度が不思議なほどに低いコース。やや外のほうが好成績。

★完全に先行勢優勢。信頼度だけでなく回収率ベースの数値にも大差。


 中山芝の外回りコースをぐるりと1周する形態の中山芝2200m。中山芝2000mとの差は、スタート位置が1コーナー寄りにズレるだけで、ほとんど同じといっても過言ではない。最初のコーナー進入までは長くなるが、「スタート直後に急坂を上る」という点は共通で、直線部分が少ないのも特徴。末脚のキレだけでは勝てない、タフなコースである。

 まずは人気別だが、1番人気の複勝率は54.8%と並以下の数値。単勝適正回収値56.1、複勝回収率72%と回収率ベースの数値も低く、優秀とはいえない内容だ。逆に優秀なのが4〜6番人気の中穴ゾーンで、トータル[10-8-9-66]で複勝率29.0%、単勝適正回収値119.9という好内容。7〜9番人気や10〜12番人気も悪くはないが、4〜6番人気と比較するといささか見劣る印象である。

 注目したいのが枠番別成績。全体的に内有利な傾向の中山芝ながら、このコースは「内枠の信頼度がもっとも低い」のだ。馬番1〜4番は勝率・連対率・複勝率のいずれも他と比較するとグンと低く、回収率や枠番値も低水準。内枠を好材料だと捉えてしまうと、手痛いしっぺ返しを食らうかもしれない。狙ってオイシイのは、「やや外」である馬番5〜8番。外枠も、割り引く必要はまったくない。

 そして脚質は、完全に先行勢優勢。データ母数が少ないので精度は高くはないが・・・

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小林誠

競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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