2018年02月06日(火) 12:00 46
◆「常識に沿う馬」ばかりが来ている
クイーンカップは堅い重賞だ。過去10年、全馬均等買い時の回収率は単28%・複54%。これはかなり低い数字である。1番人気馬は[5-1-1-3]で馬券の対象から外れた馬も3頭いるのだが、その3回はいずれも2番人気馬が馬券に絡んでいる。
この時期の3歳牝馬、しかも1勝馬がゴロゴロいるメンバー構成だけに荒れそうなものだが、実際にはここまで堅い。前走クラス別に見ても、以下のように「常識に沿う馬」ばかりが来ている。
前走、芝の新馬・未勝利組は[0-2-2-24]だが、馬券に絡んだ4頭はすべて前走時点で3番人気以内(3頭は1番人気)かつ、芝の1600m以上を走っていた。
500万組は・・・
須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。